ARTNU 全国国立大学放射線技師会 Association of Radiological Technologists in National University ARTNU 全国国立大学放射線技師会 Association of Radiological Technologists in National University

ARTNU会長挨拶

会長挨拶

全国国立大学放射線技師会
会長 上田 克彦

本会は、国立大学法人の附属病院に所属する診療放射線技師により、診療放射線技術を通して国民の医療に貢献することを基本として活動しています。診療エックス線技師法が公布された6年後の昭和32年に会員数200余名にて発足してから、半世紀以上にわたる歴史を刻んでいます。すべての国立大学法人の放射線部等関係部門に協力いただき、会員は1500名になろうとしています。

国家資格としては、昭和43年に新たに診療放射線技師の区分が新設され、さらに教育体制の拡大と共に養成教育機関の4年制大学への移行が進み、さらに大学院出身者が増加し、高等教育への移行結果として博士号取得者も増えています。

診療放射線技師の業務を大きく分類しますと、画像診断検査業務、放射線治療業務に分けられます。画像診断検査業務としては、一般X線撮影・消化管等透視撮影・血管撮影および血管内手術・CT、MR等コンピュータ断層撮影、超音波検査、PET、SPECT等放射性同位元素を用いた核医学検査となります。基本的には高度画像診断機器を利用した撮影により診断画像を得ることが、主な業務となりますが、最近では得られた画像そのものだけではなく、3D画像作成や機能解析結果を提供し、医師の診断支援やナビゲーション画像による手術のサポートを行なっています。

放射線治療に関しましても科学技術の進歩に伴い、IMRT(強度変調放射線治療)、IGRT(イメージガイド下放射線治療)などのコンピュータ支援システムの利用により複雑でありながら正確である照射方法が可能となっています。放射線治療では、照射を行なう前の照射線量の検証や、照射手技のシミュレーションが重要な意味を持っています。診療の現場では数分程度の照射を行なう為にシミュレーション等、準備時間を数時間かけることが日常的に行なわれており、診療放射線技師は正確に照射が行なえるよう検証や装置の品質管理を行なっています。

国立大学法人の附属病院では最新の医療技術を積極的に取り入れるとともに医療安全につきましても細心の注意を払っています。日常業務の中の危険事象の発見や有害事象の共有を行うため、本会では医療安全委員会から全国の大学の放射線部等の関係部署に直接広報しています。また、他団体との共催の医療安全セミナーも10回以上開催し放射線診療における安全の担保を意識した企画運営をしています。

本会では人材育成に関する事業にも力をいれており、新人から中堅、主任、副技師長、技師長それぞれを対象とした研修会、セミナー等を運営しています。これら事業の一部では文部科学省から講師を派遣いただきご指導をいただいており、事業内容についても文部科学省に報告し、ご助言をいただき企画運営に役立てています。さらに本会では、国立大学附属病院に所属する診療放射線技師の学術活動を推進するために学術サミットというグループを設置しています。会員の中から特に優れた人材を学術サミットメンバーとして登録し、メンバーを中心に国立大学附属病院ならではの先進的な学術活動を行っています。

これからも国立大学職員としてふさわしい診療放射線技師育成を目指していますので、関係の皆様からの、ご指導のほどよろしくお願いいたします。